テレビドラマ【テセウスの船】最終回の考察と解説:「死なないのは、僕のおかげ」の意味

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テセウスの船ですが、最終回が終わりました。

全ての謎が解けましたので、最終回を見終わってからの考察と解説をまとめておきたいと思います。

なお、最終回を見終わる前の考察は以下を参照ください。

みきおが「死なないのは、僕のおかげ」と言っていましたが、これについてちょっと分かったような気がしますので、今回はそれについてまとめてみたいと思います。

「死なないのは、僕のおかげ」のワープロ

みきおがワープロで以下を打っています。

「あの人はバカじゃなかったけど、
 まだ正義にこだわっているのは笑える。
 最初から、そんなものに意味はないのに。
 死なないのは、僕のおかげ」

「あの人はバカじゃなかったけど」の意味

あの人は文吾を指していると考えられますが、バカじゃなかったけどの真相はどうしても分かりません。

「まだ正義にこだわっているのは笑える」の意味

文吾が正義にこだわっていることが笑えるようです。

これは過去に文吾が正義に反していることをしたのだと考えられます。

そして最終回では田中正志の母が冤罪で文吾に逮捕されたことが分かりました。

つまり、文吾が正義としてやったことが結果としては正義に反していたということです。

第9話で馬渕が「正義というのはやっかいです。使い方を誤れば、戦争だって起こる。」と述べています。

これこそ、過去に文吾が正義に反していることをし、現在犯人によって戦争が起こされていると考えることができます。

「最初から、そんなものに意味はないのに。」の意味

これは哲学的な問いですかね。

正義というのはある人にとっては、正義であるがある人にとっては、悪であるということでしょうか・・・。

せいぎせいぎせいぎ。

せいぎの中には犠牲があります。

「死なないのは、僕のおかげ」の意味

これが最も重要な点であると考えております。

みきおの共犯者は田中正志であり、田中正志の目的は文吾を冤罪で逮捕し、死刑とすることです。

みきおの目的は鈴の唯一ヒーローになることであって、文吾が消えれば良い訳です。

ということは文吾が冤罪で逮捕され、死刑になっても良いのですが、実は文吾を青酸カリで殺害してしまっても良い訳です。

ではなぜ青酸カリで殺害しないのか?

それはみきおの共犯者である田中正志の目的は文吾を冤罪で逮捕し、死刑とすることです。

よって、文吾が死なない(青酸カリで殺害されない)のはみきおが田中正志と協力しているおかげであるということになります。

「死なないのは、僕のおかげ」というのはこういうことだと考えられます。

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